
女性ホルモンが減りはじめる40代前後になると、肌にもさまざまな影響が起こりはじめます。そのうちのひとつが、ほうれい線。ほうれい線が深くなるとスキンケアでの改善は難しいので、気になりはじめた今のうちから対策をはじめましょう。
目次
1、ほうれい線は“たるみ”が根源となっている
2、肌の老化を防いで、ほうれい線予防
3、肌にハリや弾力を与えるおすすめのアイテム
4、ほうれい線を目立たなくするマッサージ
1、ほうれい線は“たるみ”が根源となっている
鼻の両端から唇の端にかけてできるほうれい線は、日ごろ笑顔になったときなどにも出現しますが、笑っていないのにくっきりとラインが残るようになってきたら要注意です。
このほうれい線、2本のラインが入るのでしわと思われがちですが、しわはできた部分の内側の皮膚内部の衰えが原因になるのに対し、ほうれい線は顔全体の皮膚の“たるみ”が根本の原因。スキンケアでできた部分だけピンポイントでケアしても、なかなか改善にはつながらないのです。
2、肌の老化を防いで、ほうれい線予防
顔の皮膚がたるむのは、老化により肌のハリや弾力が失われたり、表情筋が衰えたりするため。根本的な解決には美容皮膚科などでの施術しかありませんが、たるむ速度を遅くさせたり目立たなくしたりする努力は、今からでも遅くありません。
2-1、日々の丁寧なスキンケアで、肌にハリと弾力を!
ほうれい線ができるのは皮膚組織の問題とはいえ、しわが深くなることでたるみを加速させることもありますから、日々のスキンケアに手抜きは禁物です。肌の潤いを保つよう保湿ケアはしっかりと。皮膚をたるませないよう、ハリを与えるケアも加えましょう。
顔の表情筋が衰えると脂肪が増えて、よりたるみが強調されますから、顔をむくませないよう、常に代謝を高めておきます。血行をよくしたりリンパの流れをスムーズにしたりするマッサージが効果的です。
2-2、肌へハリや弾力を与える内側からのケア
肌のハリや弾力を作るのは、毎日の食事から得られる栄養素も大きく関わっています。体の中に活性酵素が増えると健康への影響があることが分かっていますが、肌にも大きく影響します。活性酵素が、真皮のコラーゲン繊維を攻撃して、肌のハリや弾力を低下させてしまうのです。食品添加物の多い食事や作ってから時間のたった揚げ物を控えたり、抗酸化力の高いビタミンを含む食品を心がけて摂ったりして、活性酵素に立ち向かえる身体作りをしておきましょう。
2-3、老化の原因!紫外線対策をしっかりと
皮膚の老化の原因は、約8割が紫外線によるものと言われていますから、紫外線対策にはとくに念を入れたいもの。紫外線にあたることで皮脂が酸化するのですが、その影響は肌の奥の真皮にまでも到達するのだそう。健康できれいな肌を作る真皮ですが、ここにダメージを受けるとシミ、そばかすができたり、肌を乾燥させたりします。乾燥が進むことでしわやたるみの原因にもなってしまいます。
2-4、規則正しい生活でホルモンバランスを整える
健康な肌を守るのに、ホルモンの影響も忘れてはいけません。女性は40代前後になると、女性ホルモンが徐々に減りはじめるのは多くのかたに知られていますが、同時期に成長ホルモンも減少しはじめます。どちらも減ることで、肌の水分を保ちにくくなり、弾力が失われたり、傷ついた皮膚組織の治りが遅くなったりします。それぞれのホルモンの分泌量は自分で調節できませんが、ストレスを溜めない、バランスのよい食事を摂る、規則正しい生活を送ることで、急激な減少を緩やかにすることができます。
3、肌にハリや弾力を与えるおすすめのアイテム
3-1、ほうれい線対策におすすめの化粧水
オルビス
オルビスユー モイストアップローション
180ml 2,800円(税抜)
公式サイト
肌力を上げる「HSP含有酵母エキス」を使った化粧水。肌の見た目をよくしつつ、肌が本来持つ力も引き出すことを考えて作られています。とろみのあるテクスチャで、つけたとたんもっちり肌を実感できます。
SK-II
フェイシャル トリートメント エッセンス
75ml・8,500円 / 160ml・17,000円 / 230ml・22,000円
公式サイト
発酵コスメの元祖ともいえるSK-IIは、発売後30年以上たった今でも定番の化粧水。独自の成分ピテラTMは天然保湿因子によく似た成分で、製品中、9割以上含まれているそう。しわ、キメ、ハリにはたらきかけてくれる化粧水です。
3-2、ほうれい線対策におすすめの美容液
ランコム
ジェニフィック アドバンスト
30ml・10,000円(税抜) / 50ml・13,500円(税抜)
公式サイト
ランコムの研究で生まれたビフィズス菌発酵エキスを使った美容液。ビフィズス菌をコスメに取り入れることで、細胞やDNAの修復まで期待できるのだとか。美容液ですが、洗顔後すぐの肌に使います。
クレ・ド・ポー ボーテ
セラムラフェルミサンS
40g 30,000円(税抜)
公式サイト
肌のハリがなくなることで起こる、目立つ毛穴や透明感にまでも注目して作られた美容液。独自の研究で作られた保湿成分、グロウフォーティファイヤーRXを使った医薬部外品の化粧品です。化粧水後にマッサージしつつ使うことで、ケアしてすぐ効果が感じられます。
MiMC(エムアイエムシー)
ナチュラルトリートメントアップチャージS
30ml
12,000円(税抜)
公式サイト
肌のハリや潤いに欠かせない、コラーゲンやヒアルロン酸を作らせる成分を使った美容液。素材には、親和性の高い「温泉水」や「海洋深層水」を使っているから、肌にするんと浸透していきます。こちらも美容液ですが、洗顔後すぐに肌にのせましょう。
▼ナチュラルトリートメントアップチャージSについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
MiMCのスキンケア美容液がすごい!合わせて使いたいスキンケアアイテムも紹介!
3-3、ほうれい線対策におすすめの美容グッズ
MTG
リファカラット
23,800円(税抜)
公式サイト
テレビを見ながら顔の上を転がすだけで、エステの手技・ニーディングを体感できる美容グッズ。スキンケア後の利用もできます。顔へのマッサージはもちろん全身マッサージにも。入浴中も使えるよう、防水仕様になっています。
ヤーマン
フォトプラスEX
45,000円(税抜)
公式サイト
1台に、ラジオ波での温め、EMSの電気刺激、赤色LEDのフォト機能、冷却機能を備えた美顔器。温まった肌は美容成分が浸透しやすくなり、電気刺激で効率よくリフトアップします。毛穴ケアや目元ケアにも。シートマスクをしたまま使える仕様です。
4、ほうれい線を目立たなくするマッサージ
顔に関するメソッドがあちこちで提唱されているように、自分で思っている以上に顔がこっているかたは多いそう。顔の筋肉がこると不要な老廃物が滞り、むくんだりターンオーバーを遅らせたりとさまざまな弊害が起こります。顔のマッサージをすることでハリや肌の柔軟性を保ち、美肌にもつながりますから、時間を見つけて続けてみてください。
①顔の筋肉をほぐす
顔のマッサージをはじめるときは、顔の各部にある筋肉をまずはほぐします。筋肉がこったままマッサージしてもリンパがスムーズに流れませんから、代謝を戻すことはできないのです。ほうれい線に影響する筋肉は主に、頬筋(きょうきん)、口輪筋(こうりんきん)ですが、リンパをスムーズに流すために、顔全体のそれぞれの筋肉と首回りやデコルテもほぐしておきます。
頬筋(きょうきん)をほぐす
頬の筋肉の下あたりに手指をあて、痛気持ちよいと感じる強さで押し上げます。こめかみあたりまで数か所に分けて行いましょう。
口輪筋(こうりんきん)をほぐす
手は使いません。口の中で舌を、唇の内側を伸ばすように1周させます。
②ほうれい線を薄くするマッサージ
皮膚の刺激にならないよう、乳液やオイルを伸ばしてから行います。なお、強すぎるマッサージはしわやたるみをより深くしますので、気持ち良いと感じる力加減で行うのがコツ。
・手をグーにし、頬骨の下にあててぐっと押し込みます。続けて小さい弧を描くようにしながら耳の手前までほぐします。
最後に耳下からデコルテに向けてなでおろし、不要なリンパを押し流しておきましょう。
まとめ
誰もが平等にやってくる老化ですが、中には実年齢以上に見た目年齢が若いかたがいるのも確か。若さの秘訣を聞いても「とくに何もしていない」という答えが多いですが、きっと人知れず努力をしているはずです。老化に負けない肌作り、まずはほうれい線対策からはじめましょう。
佐藤 優月
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